舞台野背景も床も真っ白になっていたところに、黒いパンツとTシャツの忍者みたいな格好で登場してきた。スローモーションのような、にょろにょろした動きで、ぎこちないというか、機械のよう。
そこに、ノイズの音とビリビリした縞の映像が流れ、ダンサーたちを取り囲んでいき、次第にダンサーたちはその背景の白黒の縞にノイズとして取り込まれてしまっていく。
映像が立体的で、そこだけ異次元の世界になったみたいで、ブラックホールのように吸い込まれそうでドキドキする。
彼らは、その舞台上ですでにダンサーではなく、映像の一部として取り込まれ、ノイズとしての役割を与えられ、映像の立体的なぐわんぐわんとした動きと、彼らの波のゆらゆらのような動きが、モアレのように波長が合うところがすごくいい。
映像がまるで生き物のように動き、人間がまるで無生物のように振る舞い、その交叉し組み替えられてできた舞台がこれまで観たことないような、面白い空間を作り上げていた。
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