vendredi 26 avril 2013

マシーン日記 / 松尾スズキ @ La maison de la culture du Japon

© Nobuhiko Hikiji
© Nobuhiko Hikiji
© Nobuhiko Hikiji

mercredi 10 avril 2013

Twin Paradox /Mathilde Monnier @Théâtre de la ville

http://www.mathildemonnier.com/

題名からも想像できたように、常に2人で踊っていた。5組10人のダンサーたち。


これから、組になって踊るパートナーときつく、抱き合って、ぎゅーっとして心臓の鼓動が一緒になるくらい重なるところから始まった。衣装が派手派手でちょっとダサい感じがなんともいえなく、官能的なったかもしれないところが、その衣装のおかけで、コミカルに見えた。



よく考えてみると、言葉て表現できる、動きが多かったように思う。抽象的なイメージから直接身体が受け取って反応してるのではなく、頭の思考回路を通して、還元されたものが身体に伝わってる。

パートナーとぴったりくっついたまま、組体操のような動きでゆっくり、地を這い、そして呼吸する。ジョジョのスタンドみたいで、ここもちょっと笑っちゃう。背丈がほとんど変わらない、男性同士の組みは、二重に見えるし、でこぼこの小さなアジア人女性と背の高い白人組は、遠近法みたいな、ズレもまた面白い。それから、片方の手だけがつながった状態でそれから、片方の手だけがつながった状態で波動のグラフの軌跡。



スローモーションのパートはすごくよかった。ものすごく面白い。言葉で書くと、とても単純なことになるけど、二人が手を大きく広げて離れては、また抱き合う、というのを、スローモーションで行うというもの。映像でも、スローモーションの水の飛沫とか顔の変化ってすっごい面白かったりするけど、それをやっていた。これは、一人ではなかなか難しいような、動きも、両側に重心をおいて手をつないでることによって、よりダイナミックな動きができてるように思った。それに続いて、早送りもやってみせていた。ちょっとスローよりはちょっと面白みに欠けてはいたけど。
その後は、舞台にオレンジの紙ふぶきを床から舞い上げ、衣装替。




スローが面白かったから、かなり期待はしたものの、それ以降は、何も言うことがない。

正直言って、これまで、ここの劇場で20を超えるダンスや演劇を観てるけど、一番観てらんなくなった時間が長いかもしれない。これまでにも、もちろんいくつか観てらんなくなるものもあったけど。

まず、衣装替えの後、ダンサーの一人が明らかに疲れていて、ほとんど動けていなかった。息があがって、だらだら。それは顔にも表れていて、きつい!っていう表情を露わにしてたのは、観客に対してなってない!走ってるところが多くて、ほかのダンサーたちも疲れがでてきてるのがわかったし、無理なことを無理やりにもやっててて、目を覆ってしまった。

あと、飛び上がって二人がぶつかり合ったり、走り回って急に座り込む、っていうのを五組がいっぺんにするから、着地地点が偶然によるとろころが多く、点でバラバラに見えてごちゃごちゃしてしまってるのは、問題だと思った。



Twin paradox from Karim Zeriahen on Vimeo.

自分が、アンヌの、先の先までダンサーたちの重なりを計算された動きが好きなせいか、こういったのになかなか免疫がなかったからなのか、今回のは、星2個。スローモーションのとこらはすごよかったから。

mercredi 3 avril 2013

Brilliant Corners / Emanuel Gat @ Théâtre de la Ville

 http://www.emanuelgatdance.com/brilliant-corners/

うーん。始まってから、も少ししたら面白くなるはずだと、ずっと期待はしていたものの、結局最後までそんな盛り上がりもなく、ふっといつの間にか終わってしまってた。一時間っていう、これまで観てきたものに比べて公演時間も短いからかもしれないけど、ここからだろうな!って思ってたところでフィナーレ。物足りなさでいっぱいの帰り道。






この振付家のダンスは初めて観たと思っていたら、実は数年前にオペラ座で観ていたという驚き。(そのときの感想を読むとかなり面白かったらしいけど、もうあんまり憶えてない。)男性六人、女性三人のダンサーたちで、衣装という感じのものではなく、普段着なとってもラフな格好。かぶらないように、カラーは考えていたように思うけど。




とっても静かで、そしてゆっくりな、水の中にいるように、空気の圧力じゃない、もっと重い抵抗。どことなく、気功や中国拳法のような動きも感じた。風がそよぎ、葉っぱが次々にこっちから向こうに流れていくように。あまり大きくないけど、力強い波がやってきては引いていく、とういような、自然の目に見えない干渉を表現してるように見えた。自然の気、を感じて踊ってる。

独舞よりももっとぐっと面白くなることが多い数人の重なったダンス。1人で表現できない、大きな気の流れ。だけど、それが上手くかみ合わないときは、ぐちゃぐちゃで、びどいものになってしまう怖さも。今回のは、かみ合ってないわけでもないし、バラバラで観てらんないってことでもない。でもなんであまり面白くないのか?どうしてもっとこっちにまで入り込んで、気持ちを盛り上げて、興奮させてくれないものだったのか?




途中で、1人や2人ずつ踊りを挟んだりということはしてるものの、単調すぎてる気がする。動きは違うはずなのに、最初から最後までおんなじことを続けてるように感じてしまった。見せ場や、シーンのようなものがない気もするし、九人という人数を、上手く使えてないのか、間合いが少し中途半端な気もした。




 一人ひとりのダンサーたちの踊りの能力の低さなのかなとも最初は思った。自分はダンスしないし、専門家でもなく、ただ好きで、よく観てるってくらいだから、そういったことはあまりわかんないけど、観客を魅了させるような人がいなかったのは確か。ストーリーのあるものなんかは特に、プリンシパル、みたいな人がいて、この前のアンヌテレザのなんかは、1人がものすごく上手い人で、その人がほとんど重要なところを踊っていた。そういった、際立った人はいない。


こんな観たあとに消化不良のダンスは、すっきりしなくて、もやもやの溜まった気分がまた一週間続くのかと思うとげんなり。