mardi 5 juin 2012

Roméo et Juliette / Sasha Waltz @ opera paris

この間、初めて、バスティーユのオペラ座に行ってきました。
パリのオペラ座は、オペラにあるガルニエ宮と、
もう一つ現代的な建物のバスティーユ館があります。
ミッテラン元大統領が建てたこのオペラ座。
建てるためにつぶされてしまった、昔のこの街はすごくすてきだったって 、
パリの人たちには、あまり好かれてないみたい。

スター・ウォーズの銀河共和国議会みたいな雰囲気の浮いてるような内装。
確かに、劇場はガルニエ宮のほうが数倍すてきだし、
オペラ座に来たーって感じがするのに対して、
バスティーユのは、とっても大きい劇場ではあるけど、
パリなのに新しすぎて、ここがパリのオペラ座ー!って感じはしないんです。
内装も外観もやっぱりガルニエのが好きです。
今回は、ずっと前から予約して待ってたわけではなく、
発売初日を逃して、高いのしか残ってなくてあきらめてた公演。
でも朝10:00頃、携帯にオペラ座からメールがきて、
その日の夜、サシャ・ワルツのダンスが観れるって内容で、
急いで電話して、チケットを取りました!
しかも、普段は147€もする一番高い席を30€で買うことができたんです!

なんでかというと、
私は、オペラ座の会員登録をしていて、
(というのも、一度チケットを買うと、会員になるのですが、)
その上に、メールや携帯も登録していると、
いろんな演目の情報はもちろん、その日のチケットがまだ余ってると、
携帯に連絡がきて、28歳以下だと15€-30€で、
147€の一番高い席まで買うことができてしまうんです。

チケットのことも少し書いてるので、前の記事も見てみてください。


劇場に着いてから分かったのですが、その席なんと一番前のまん真ん中!!
オーケストラも、すぐそこ。
高い席が残ってるのは当たり前で、残りものには福があるってまさにこのこと!!

それにサシャ・ワルツの"ロミオとジュリエット"も、
期待通りにすごくすごくよかったです。
一人で行ったのですが、劇場出てからもふわふわしてました。
オペラ座ってことで、
オーケストラの生演奏に加えて、オペラ歌手たちの歌と、百人近い人たちによる合唱。
そして、衣裳もやっぱりどこの劇場よりも凝ってるし、面白いのが多い。
ジュリエットのお葬式の場面と、
最後、2人が倒れてるのを見つけて両家が嘆いてる場面の
参列する合唱団の人たちの衣裳が好きでした。

中世の要素をいれながらも、面白い形の帽子だったり、
円をそのまま背負ってしまったようなガウンだったりが、
どこか近未来を感じさせる、ファンタジー。
最近、カジュアルな衣装が多かったので、
こういった映画や演劇みたいな衣装は、新鮮で楽しかった!
これらは、他の劇場ではなかなか味わえないもの。
それに、ロミオとジュリエット役の2人のエトワール
(パリ オペラ座バレエ団のプリマ、プリンシパル)、
感動して震えるくらいにダンスがすんばらしい。
暑苦しい情熱的じゃなく、静かな官能的で、
苦しさとか悲しさを秘めながら、相手を思ってる。
その、もどかしい上品さが加速していって、ずどんと地をえぐって落ちる。

 ストーリーは細部まで知ってるのに、どんどん引き込まれてく。
ダンス観るのってやめられない。