jeudi 7 mai 2009

FAUST 2360 WORDS /Akhe @Théâtre de la Cité Internationale

http://www.akhe.ru/Akhe_sineloko_main.html 今パリでは、マリオネットのビエンナーレとなるものが開催されてます。http://www.biam09.com/ これも、たまたま見つけたパンフレットの内容が、とても面白そうだと思って、ネットで調べて行ってみることにした。内容とか全く分からなかったので、パンフの一番始めに紹介されているグループの作品にしてみた。場所は、Théâtre de la Cité Internationaleというところで、La Cité Internationale Universitaire de PARISという大学の中にある、小さな劇場だった。 連れて行かれた場所は、音楽がんがんでミラーボール回って、変なおっちゃん3人が舞台で踊り狂ってるところだった。何が始まるのかこの最初のつかみでやられた。おっちゃんがかわいいのだ。始めの方は、白い布のところに影絵を駆使しての人形劇があって、そんなので始まるのかなと思ったけど、ぜんぜんそんなんじゃなかった。

   

この人はちっちゃくて、今日は金色に顔を塗って、真っ黒のワンピースを着ていた。この人はDJとナレーションの役目をしてて、いい音を出すのだ。いろんな機械や道具を使って、ポヨヨーンとか、ズンドンズンドンとか、シャラシャラジャラーンとか。ロシアのグループで、フランス語字幕という、もう何言ってるのかはさっぱりだったけど、そんなの関係なしに面白い。音を出してる様子を隠さないで、パフォーマンスとしてみせてるのも楽しい。

 

この人がメインに動いてた。もちろん人形も使ったけど、子ども向けの人形劇なんてもんじゃなくて、もう好き勝手してる。タバコ吸って煙出したり、火で燃やしたり、映像もあったし、水でびしょびしょだったり、インクを浴びたり。

   

3人目のこの人がかなりいい味してた。何もしてなくて、それがすごくおもしろい。後ろの方で、椅子に座って、自分でひもをひっぱって天井に上がって行こうとがんばったり、タバコ吸っていすに揺られたり、蓄音機まわしたり、電光掲示板持って動き回ったり、意味ないような動きが、本当に面白くて、すごく笑ってしまった。 おっちゃんっていうだけで、かわいいから、すごくずるいなと思う。見た目で勝負決まってる。このぽっちゃりした、もうわけわかんないような人たちが、ただ踊って、めちゃくちゃでも、すごく面白い。うらやましいと思う。 こういうことを真剣にがんばって活動してる人たちが活躍できるところがあるっていうのが、なんだが励みになった気がする。 最後は、おっちゃんたちがバーを開いて、ワインを振る舞って、観客の人たちとのふれあいもあったりで、それもかわいかった。みんな絶対好きになると思う。

samedi 2 mai 2009

MC 14/22 / Angelin Preljocal

そして、休憩。観客の熱気で、酸欠になりそうなくらいだったので、何か飲み物を買いに外へ出る。バーには人がたくさん。









最後は、Angelin PreljocalのMC 14/22。今までに見たことがないようなものだった。男性12人。最初は、2×3段の棚の中に入って、蚕かハチのように自分の場所を守って踊る。これがけっこうエロッちかった。傍らでは、テープを切って床に貼ってる人がいたり。演劇が始まるような雰囲気がした。それから、青い蛍光灯の下で、棚を崩して机にして死体置き場に変身。だんだんと、ペアになっていって、死体と、魔術師役に分かれていく。それが終わると、最後の晩餐のように机を横にならべて、ポーズを決め。そして余興が入る。動きを制限してのダンス。まずは手を顔にテープでぐるぐる巻にする。そして、片足、両足、と最後は全部をくるまれて運ばれて行く。歌もあった。脇の2人がこしょぐったり、ゆらしたり、いじめて、きれいな歌声が変になって、笑いが起こる。


この映像は、最後の場面。 久しぶりにダンス観たけど、とてもよかった。ダンスって、(少しの衣装と少しの音楽、舞台はあるけど)体一つでここまで人を感動させることができるっていう芸術で、かなわないなーと思ってしまう。やっぱりすごい。絶対また観に行く!!

White Darkness / Nacho Duato

2つめは、Nacho DuatoのWhite Darkness。男女のペアが5組。メインのペアを軸に進んでいくけど、これまたものすごくかっちょいいのです。男性4人の独舞もすんばらしくかっこよかったけど、それ以上に人の絡み合いからの流れる動きが、そのスピードによって、血管の浮き沈みのように心臓を圧迫して動かして、吐き出して、そして受け止めて、呼吸して、突き抜けて。興奮しっぱなし。最後、拍手もずーっと鳴り止まなくて、何回も何回もあいさつに来るダンサーたちの晴れ晴れした姿もはぁーって思った。








Hark! / Emanuel Gat @ opera Palais Garnie

両親に少しはパリを体験してもらおうと思って、オペラ座に連れて行くことにした。オペラとか、クラシックバレエのほうが、初めてならいいんじゃない?と、バレエに詳しい人に言われたのだけど、ちょうどいい日になくて、コンテンポラリーダンスだけど、せっかくなので観に行った。でも、もういい席がなくって、10ユーロのかなり上の方の、横。はじのほうは立ってじゃないと見れなかった。でも、このオペラガルニエ、外観もすごいけど、中身もすごいです。貴族になったきぶん。入り口入ったところ。ドレス、タキシードが似合います。少しはきれいめの格好をして行ったけど、上の方の安い席では、ジーパンの人もいたりする。でも、やっぱりこういうところに来たからには、おしゃれして、シャンパン片手にダンスの話なんてほうがかっこいい。 今日は、チケット完売の満員!席はこんな感じ。 天井画のシャガールの絵もいいです! その、建物の中に入って、雰囲気を味わうだけでも、10ユーロの価値がある。

ダンスの方はというと、これまたものすごくよかった。

 まずは、Emanuel GatのHark!。今回は黒の衣装の女性たち、12人くらい。動きが舞踏っぽいとこもあったり、機械的な感じもしたり、幾何学模様を描いている感じのするダンス。









samedi 7 mars 2009

金柑少年/山海塾@東京芸術劇場

少し前のことだけど、地下鉄の広告でフェスティバルトーキョーのことを知り、参加アーティストの中に天児牛大の名前があって、帰ってすぐにネットで調べてすぐにチケットとってた。あのすてきなちいさなおじさま”天児牛大”の作品だ!ということでどうしても見たかった。

3年前初めて踊る姿を見てからずっとファンです。でも、今回は山海塾の若手が踊るということで、おじさまを拝見できないのではと思いきや、トークショーもありました!













かなりはじっこで斜めの目線だったので、少し残念な結果。それでもそでのほうで演じてくれることが多く、衣装の鮮明なところまで見れたのはとてもよかった。

http://www.sankaijuku.com/w_kinkan_j.htm

特に、ヒトデ4人組のところは圧巻だった。指先の絡み合いから始まって、頭、腕、体全体が計算された動きの中で次第に自由になり、体の覆いもずり落ちハンケツになり、漂い消えて行く。とってもすてきだったのは、完璧な動きだけではないはず。衣装がすばらしかった。布に、糸たちをニードルパンチして作ったのではないかと思われるそれは、夜の星屑天の川、はたまた海底に潜むクモの糸で引き戻される地獄。ハンケツにゆれる泡となって、いつかはじけてしまう。