jeudi 9 avril 2015

What the Body Does Not Remember / Wim Vandekeybus @104

3年前に初めて観て衝撃を受けてから、毎年必ず観に行ってる、Wim Vandekeybus。
いつもは、パリ市立劇場だったけど、今回は、104っていうパリの端っこにある、イベントホール。もともと、葬儀場だったとこらしいです。
駅からもけっこう歩くし、夜の帰りは絶対怖いだろうなって思ったけど、しょうがない。行くしかない。

着いたところは、劇場っていうほどのものではなく、仮設に席が組み立てられただけのところ。シート番号もなく、早いもの勝ち。30分前には行ったつもりだけど、すでにたくさんの人が並んでました。

「What the Body Does Not Remember」っていう作品は、Wim Vandekeybusが1987年に創った作品で、この年にニューヨークのベッシーアワードを受賞してます。振り付けの彼だけじゃなくて、音楽を担当した、Thierry de Mey とPeter Vermeerschも一緒に。正直いうと、これまで観た中で、今回のが一番面白かった。一番古いのに。新しいメンバーだとは言ってもさすが完成度が高いし、彼特有のスピード感と臨場感、先の見えなく驚きいっぱいのハラハラさせられっぱなし。文句なしにすばらしかったです。怖い思いしてまで来た甲斐が120パーセントありました。

Thierry de Meyといえば、ローザスの音楽や映像を初期の頃からずいぶんたくさん手がけてる人じゃない!?
調べてみると、最近のローザス作品の生演奏をしている、Ictusというコンテンポラリー音楽集団は、もとをたどれば、Thierry de Mey とPeter Vermeerschが80年代に結成した、Maximalist!が前身。全部が繋がって、すごく納得!!ローザス好きから、ここまで来たか、と音楽もあなどれなくなってきた。


音楽から、ダンスカンパニーが繋がっている見方を得られたのが大きな収穫でした。







今回は生演奏じゃなかったのは残念だけど、この写真で演奏してるのが、Ictus





たまにユーモラスなところもあるのが秀逸です。笑い、は大切。面白くないつまらないものは笑えない。