http://www.rosas.be/nl/production/elenas-aria |
五人の女性たちは、同じ生地のディテールは違うけどボリュームも同じタイトなワンピースに、黒のヒールの高いパンプスを履いてて、10脚のビンテージのカラフルな椅子たちが横一列に置かれて、舞台の中心には大きくチョークで円が描かれてる。
横からふいてくる扇風機の風に髪をなびかせながら、二人の女性は椅子の列の間を勢いよく行ったり来たり。そのイスからイスへの小さなくるっとした直線の動き(ぐるぐるを左から右に向かって描いてく感じ)は句読点がある。読点の役割をする、途中で座ってる人が増え、その人は左からやってくるぐるぐるに、どんどん押されて飛び出ちゃったりする、その彼女たちの動きの軌跡は模様に見えてくるのが面白い。記号化してテキスタイルができる気がする。
それに対して円は、永遠に終わりのなり繰り返し。ヒールの音をさせないように、スカートを捲り上げてまわりを確認し、くるっとして様子をうかがってから、コソコソと歩く。後から確認するために自分の居場所を記し付けておくように、急に止まり、ヒールを勢いよくコツンっと鳴らす。
椅子を求めるけど、椅子に嫌われ、転げ落ちる。
最後は全員で黒い椅子を持ち出して、幕が降りた緞前で一列になって座り、手持ち無沙汰の待ちぼうけの女性の仕草の部分部分を切り取り、それを組み合わせた振り付けが、とてもよかった。
初めてのアンヌの作品で、一瞬で心を奪われてしまい、ダンスの魅力にとりつかれた、忘れられないあのビデオ映像を思い出した。
Tous les clips Anne Teresa De Keersmaeker
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