mardi 14 mai 2013

Elena's Aria / Anne Teresa de Keersmaeker @ Théâtre de la ville


http://www.rosas.be/nl/production/elenas-aria
1984年に作られた作品。
五人の女性たちは、同じ生地のディテールは違うけどボリュームも同じタイトなワンピースに、黒のヒールの高いパンプスを履いてて、10脚のビンテージのカラフルな椅子たちが横一列に置かれて、舞台の中心には大きくチョークで円が描かれてる。

横からふいてくる扇風機の風に髪をなびかせながら、二人の女性は椅子の列の間を勢いよく行ったり来たり。そのイスからイスへの小さなくるっとした直線の動き(ぐるぐるを左から右に向かって描いてく感じ)は句読点がある。読点の役割をする、途中で座ってる人が増え、その人は左からやってくるぐるぐるに、どんどん押されて飛び出ちゃったりする、その彼女たちの動きの軌跡は模様に見えてくるのが面白い。記号化してテキスタイルができる気がする。

それに対して円は、永遠に終わりのなり繰り返し。ヒールの音をさせないように、スカートを捲り上げてまわりを確認し、くるっとして様子をうかがってから、コソコソと歩く。後から確認するために自分の居場所を記し付けておくように、急に止まり、ヒールを勢いよくコツンっと鳴らす。

椅子を求めるけど、椅子に嫌われ、転げ落ちる。

最後は全員で黒い椅子を持ち出して、幕が降りた緞前で一列になって座り、手持ち無沙汰の待ちぼうけの女性の仕草の部分部分を切り取り、それを組み合わせた振り付けが、とてもよかった。
初めてのアンヌの作品で、一瞬で心を奪われてしまい、ダンスの魅力にとりつかれた、忘れられないあのビデオ映像を思い出した。



日本人ダンサーのイケダフミヨさん、とってもかわいかった。容姿の整った西洋人たちの中でも、彼女が一番魅力的。アンヌもダンサーとして踊っていたけど、山海塾の天児さんのように、舞踏家の歳をとっていくほど踊りに洗練された透明な鋭さが磨かれていくのではなく、コンテンポラリーダンスのほうは、何が何でも体力がまず必要で歳には敵わないなのではないかと思ったことは、心の片隅にしまって、来週を楽しみにする。

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