ベンジャミン・ミルピエのクリエーションの前座な感じで上演され、メディアでも忘れ去られてしまっているかのような扱いを受けてる作品だけど、クラシックに興味のない私にとっても、ただダンサーの美しい踊りに感心するだけで振付けがどうとか、構成がどうとか、ぜんぜん興味がわかなかった。
今回、クラシックとモダンの橋渡しをしてたと言われる、20世紀初頭に影響力のあったジョージ・バランシンが1947年にパリオペラ座バレエ団のために振り付けた作品。
正直、この作品に期待はしてなかったけど、クリスチャン・ラクロアが3年振り、6度目、オペラ座バレエ団に衣裳をデザインしたということだけに興味がありました。去年のリカルド・ティッシはすんばらしかったし、パリオペラ座は結構デザインに柔軟な対応をしていて、面白いものがたまにあるから見逃せない!今回のラクロワデザインは突飛なことはしてなく、1947年のブランシン当時のオリジナルを尊重し、伝統的なダンス衣裳からインスピレーションを得たデザイン。ベルベットやふわふわのチュチュ、キルティングのプールポワンなど、時代ものの映画に登場しそうな衣裳たち。
バレエの演目が4幕あるのに合わせて4色のシリーズでデザインされてました。2階席だったから細部まではさすがに観れなかったけど、それでも最後の最後で全員が揃ったときは圧巻だった。
振付家のバランシンは、ディアギレフに実力を認められ、バレエ・リュスに加わり、バレエマスター、そして振付家としても活躍していたというすごい人だったみたい。それになにより、オペラ座からも誘われていたけど病気のために断り、その後1933年に渡米し、アメリカン・バレエ学校を設立。ベンジャミン・ミルピエもいたニューヨーク・シティ・バレエ団の前身にあたる、バレエ協会を1946年に設立もしている偉大な人だった!だから、ベンジャミンが影響を受けていないはずはなく、そのオマージュとしてベンジャミンの前に上演されることになったのだと思う。
クラシックバレエが観ず嫌いなだけだと思っていたけど、そうじゃなかったのを再確認してしまった。バレエの歴史もテクニックも理解してないし、知らないし、そういった勉強不足なのは承知で何も語れないけど、面白くないのは面白くない。それに、むしろあの機械的なみんなが同じように前を向いて、腕を上げて、そっくりな動き繰り返ししてるのを観てるのは飽きるし、美しいかもしれないけどそれ以上に奇妙に思えてくる。残念。やっぱりクラシックは無理かもしれない。誰か、クラシックの面白い鑑賞の方法を教えてほしい!!
それと、バスティーユのオペラ座は、パリの劇場の中でも特に好きじゃないと改めて感じた。かっこよくない。場所も好きじゃない。
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