samedi 3 novembre 2012

Sous Apparence / Marie-Agnès Gillot @ opera palais galenier

costumes/ Walter Van Beirendonck

久しぶりのオペラ座でのバレエ。ウォルターが衣裳をしているということで、どんなものになるのか、ちょっと期待してたのは確かだけど、想像してたよりずっとぶっとんでて、衝撃的なものだった。



オペラ座というクラシックをイメージする場所での、着ぐるみのような、ふわふわの衣裳。ダンサーの表現の要の”手”も出ない木や、顔までかぶってるプードルみたいなまるまるの生き物そして、もやもやした、人間の闇の部分が泡のように溢れてきてる影みたいなものまで。彼らは、確実に動きに制限がかかる。振付家ありきの衣裳担当、ダンサーたちの動きに対して過剰な妨げにならないような、ある程度自由な動きができるようなものが求められているもんだと、思い込んでいたので、この衣裳ありきの振り付けがもとめられるようなものを作るということ自体が驚きだったし、このカラフルな衣裳を、荘厳で、格式高い、パリのオペラ座で披露しているこのちぐはぐ感が爽快だった。
でも、ダンサーたちの動きより何よりも、どうしてもこの着ぐるみみたいな衣裳にばかり目がいってしまって、衣裳が食ってしまっていた気もしないでもない。


 




新しくて面白いものを受け入れるという柔軟な人たちが、こういった固そうなところにもいることに、オペラ座に対する自分の印象もすっかり変わってしまった。



着ぐるみの場面から続くのは、 上半身は蛍光色のロープのみ、というかなりセクシャルな衣裳のダンサーたちが大勢出てくる。そして、舞台装置も両側がビルに変身して、その間をダンサーたちが、走り込んでそのスピードの勢いを利用してそのままつぎつぎと滑り込んで行く。

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